先日告知しました富山県高次脳機能障害支援センター主催の
「平成23年度 高次脳機能障害講演会」
は8月5日無事終了しましたが、その時の様子が
今日の北日本新聞社会面の記事として載っていました。
まず、当日の受付風景。右端が山さん(高志会長)です。
次いで、会場内。満席です
----------以下新聞から引用です---------------------------------------------
http://kosi.blog.shinobi.jp/%E9%AB%98%E6%AC%A1%E8%84%B3%E6%A9%9F%E8%83%BD%E9%9A%9C%E5%AE%B3/%E3%80%8C%E5%B0%8F%E5%85%90%E3%81%AE%E7%99%BA%E7%97%87%E3%81%AB%E6%B0%97%E4%BB%98%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%8D%E9%AB%98%E6%AC%A1%E8%84%B3%E6%A9%9F%E8%83%BD%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%AC%9B%E6%BC%94%E4%BC%9A「小児の発症に気付いて」高次脳機能障害講演会
「小児の発症に気付いて」高次脳機能障害講演会
2011年08月19日 北日本新聞
交通事故や病気による脳損傷が原因で、記憶力低下などの症状が現れる高次脳機能障害の人たちをサポートしている県高次脳機能障害支援センター(富山市下飯野、野村忠雄センター長)は、小児患者を早期に発見するため、教員に障害の特徴を紹介する取り組みに力を入れている。患者がスムーズに社会生活を送るには一人一人の症状に合った治療や支援が欠かせないが、障害に気付かないため支援を受けられず学校生活に支障を来す子どももいる。同センターは講演会を通じて理解を広げ、早期対応につなげていく。(社会部・中田真紀)
支援センターによると、高次脳機能障害者のうち20歳未満は県内で約550人。毎年新たに35人が発症しているとみられる。記憶力や注意力、集中力の低下のほか、感情的になり攻撃的な態度を示すといった症状が現れる。まひなど身体障害を伴わない患者も多いため、本人も高次脳機能障害に気付きにくく、周りの理解も得られにくい。小児期に脳損傷を受けてから同センターを訪れるまでの期間は平均12年と長い。
小学生の時に交通事故に遭ったある男子生徒は、軽度の記憶障害や感情コントロール低下の症状が現れたものの、学力は正常で本人も家族も高次脳機能障害とは気付かなかった。しかし、高校に進学すると成績が下がり、教員や友人との折り合いも悪くなり中退。その後、センターを訪れ、障害と診断された。他にも、引きこもりになったり、就職しても人間関係をうまく築けず10回以上転職を繰り返す人もいた。
県高志リハビリテーション病院長の野村センター長は「失敗がトラウマになったり、周りの理解が得られないことにストレスを感じ、本来の障害とは関係のない二次的な心の障害を負ってしまう子も多い」と指摘する。
早期に気付けば本人は障害を受け入れた上で、症状に合った環境で落ち着いて家庭や学校での生活を送れる。同センターは早期発見につなげるため、高次脳機能障害の原因や症状を説明したちらしを作製。県内にはまだ障害に気付かないまま学校生活を送っている子どももいるとみられるため、昨年度、教育事務所に出向いて教員向けの講演を行ったほか、子どもの高次脳機能障害の講演会への参加も教員に呼び掛けた。今月5日に富山市内で開いた際には、教育関係者135人を含む約200人が参加した。
同センターでは医師や作業療法士ら専門職17人が患者の支援計画を作り、復学や就労をサポートしている。今後は患者が通う学校と情報共有しながら、支援体制を充実させたい考えで、野村センター長は「高次脳機能障害と疑われる子がいれば、できるだけ早くセンターに紹介してほしい」と話している。
◆高次脳機能障害◆
交通事故や急性脳炎、脳血管障害、低酸素脳症で脳を損傷したことが原因で生じる障害。記憶力や注意力、感情の抑制、物事を順序立てて進める能力など人間が社会生活を送る上で必要な能力に障害を来す。損傷を受けた部位や範囲によって現れる症状は異なる。画像や血流の検査、問診で診断できる。
-----------引用以上--------------------------------
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