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HN:沙織(父)
読売新聞滋賀県版(9/10)に
高3 高次脳障害「負けない」
と、題して交通事故で高次脳機能障害を負った
高校3年女子のリハビリに励む姿が紹介されています。
--------------------以下引用--------------------
交通事故の後遺症で高次脳機能障害を負った県立栗東高3年久田瑞生(きゅうでんみずき)さん(18)が先月、沖縄県で開かれた全国高校総体で体操競技にメンバーとして参加した。生死をさまよった事故からわずか8か月。「あきらめちゃダメ。何事もやってみないと始まらない」との家族の言葉に支えられ、懸命に回復を目指す姿に周囲も勇気づけられている。
瑞生さんは2009年12月、自転車で下校中、10トントラックにはねられた。急性くも膜下血腫と診断され、一命はとりとめたものの、脳の4分の1を切除。年が明けて意識は戻ったが、高次脳機能障害が残った。
「絶対に元の瑞生に戻してみせる」。家族の固い決意に促され、歩行訓練などのリハビリに励んだ瑞生さん。次第に「学校に通いたい」と口にし始め、3年生の初日から登校した。
高次脳機能障害は、記憶や言語の障害が起きたり、感情が不安定になったり症状は様々。
瑞生さんの場合、当初、記憶障害で母栄子さん(45)の顔もわからなかった。今も、新しいことを覚えたり、複数のことを同時に行ったりするのは難しい。
だが、一時は失っていたにおいや味の感覚も戻り、栄子さんの車で通学の送迎をしてもらう以外は、何でも自分でこなす。「少し暗記力が戻らないけど、元々苦手だったし」と、屈託のない笑顔を見せる。
復学にはもう一つ、目標があった。体操部への復帰だ。小学3年の時、2歳下の妹優紀さん(16)と一緒に始め、高校2年の県高体連秋季大会では個人総合で優勝した実力の持ち主。しかし、再度頭を強打すると命にかかわるため、選手としての夢は絶たれた。それでも、大好きな体操が忘れられなかった。
「できることからやる」。跳馬の踏切台を調整したり、仲間にタオルを渡したり。裏方に回って力を尽くす瑞生さんの姿に、同高体操部顧問の田中秀人教諭も「彼女の分も頑張ろうと、チームが一丸となれた」と評価。瑞生さんは部の一員として臨んだ総体でも、優紀さんらチームメートを支えた。
夢は保育士。「体操で小さい子の面倒を見るのが楽しかったから」。短大で幼児教育を学ぶための受験勉強も始めた。
主治医の済生会滋賀県病院(栗東市)、脳神経外科の越後整医師は「本人の頑張りはもちろん、治療に対する家族や周囲の積極性、協調性のおかげで、予想以上に元気になった」と目を見張る。栄子さんも「事故に遭ったことは不運でしたが、普通に生活できることに感謝し、いろんな事に挑戦してほしい」とエールを送る。
11月草津で講習会 高次脳機能障害を学ぶ講習会が11月20日午後1時から、草津市大路の市立サンサンホールで開かれる。参加無料。
脳外傷友の会「しが」(岡本律子代表)や県内の医療・福祉関係者らでつくる実行委が主催。国立成育医療研究センター(東京)の橋本圭司・リハビリテーション科医長が「高次脳機能障害者の対応と高次脳を鍛えるために」の題で講演した後、5組の患者と家族、医療・福祉関係者がリハビリについて語り合う。
定員300人。申し込みは実行委事務局(090・6607・0600)。