日本脳外傷友の会では10周年記念大会にて奈良アピールを発表しましたの紹介しておきます。
日本脳外傷友の会設立10周年記念全国大会in奈良アピール文案
平成12年4月、僅か3つの会で結成した日本脳外傷友の会も、10年経過した現在では全国に43団体の連合体になりました。
国に要望して実施された5年間のモデル事業で診断基準ができ、平成18年から行われている支援普及事業の中で、平成24年までに設置と言われていた相談支援拠点も今年、全都道府県に設置されるに至りました。
しかし、まだまだ社会に熟知されたとは言えず、昨年度行いました調査では、就労や社会参加の支援が受けられないでいる実態が明らかになりました。
現在、障害者制度改革推進会議が開催され、3年後をめざして新たな総合福祉法が制定される方向で、検討が始められています。
この革命的な状況の中で迎えた10周年の記念大会において、大会テーマ「安心」を実現するために私たちは以下のことを強くアピールします。
1 1 高次脳機能障害支援拠点機関の充実を図り、専門性の高い、実行のある
支援コーデネーターを常勤配置できる予算措置を確保しよう。
2 2 地方分権を促進するという名目で、地方における社会保障の諸施策が低いレベ
ルに据え置かれないように国の基準を定め、地域格差の是正を図ろう
3 3 小児高次脳機能障害の理解を促進し、復学、就学への支援体制の確立をめざ
そう。
4 4 高次脳機能障害支援促進事業の実施を、都道府県に加え、中核都市、政令
指定都市に拡大実施させよう
すべての障害者が住み慣れた地域であたり前の生活をし、養護者亡き後も安心して生活できる仕組みを作るために「私たちのことを私たち抜きで決めないで」と声を上げるとともに、すべての支援の必要な人々に支援が届く、人にやさしい社会をめざしていきましょう。
古の人々が都を開いてから1300年。節目の年に迎えた私たちの10周年記念大会。更に大きく羽ばたける10年をめざして、力を合わせることをここあすかの地において誓います。
平成22年6月26日
脳外傷友の会第10回全国大会参加者一同
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