今年4月に京都市の祇園で起こった自動車の暴走死亡事故から数ヶ月
その原因について当初のてんかん?から識者によって幾つか推定され
読売新聞の医療記事やフジテレビのとくダネ!でも自称ジャーナリストが
プロデューサーとなり編集された番組が放映されています。
昨日(7月13日)の読売新聞「論点」にこのTV番組を受けて
番組中でもインタビューを受けている山口医師が
「支援と社会の理解必要」と題して寄稿されています。
この番組や医療記事を見聞きして最初に思ったのが
聞きかじりの医療知識で推測に推測を重ねた上で
自分が空想する結論(シナリオ)へ結びつけている事で
運転していた青年は既に死亡しその真実は調べようもありません。
そんな内容であってもマスコミの力は大きく
周りの関係者だけではなく当事者・家族の中からも
高次脳機能障害として医療・行政支援を受ける手段を
自ら放棄した話も聞こえて来ています。
今回の「論点」は更に進んで専門医とされる医師の寄稿でありながら
自ら診断していた訳でもないのに番組等と同様に推測からの断定で
事故の原因から望むべきリハビリへと話を進めておられます。
確かに支援すべき社会整備の事などはうなずける話であり
当事者・家族としても社会へ訴え理解を進めたいと思っていますが
専門医からマスコミを通じて発信される情報は世の中の信用を得やすく
推測から生まれた誤った情報やそのイメージが膨らんで社会的に
危険視されかねない状況が当事者・家族抜きにひとり歩きしていく
恐れを心配しています。
ご存じの方も多いと思いますがご主人がクモ膜下から
高次脳機能障害を負われた柴本礼さんのブログ
日々コウジ中
にも今回の新聞を扱われた記事→
「今日の読売新聞」
にも読まれた感想が書かれてありますし
コメント欄に投稿された作業療法士さんの内容も
合わせてお読み頂ければ幸いです。
※8月25日(土)富山にて柴本さんを講師にお招きしたセミナーが開催予定です。
詳細が決定次第このブログでもお知らせできると思います。
↓以下に読売新聞「論点」をスキャンしました↓
http://kosi.blog.shinobi.jp/%E9%AB%98%E6%AC%A1%E8%84%B3%E6%A9%9F%E8%83%BD%E9%9A%9C%E5%AE%B3/%E8%AA%AD%E5%A3%B2%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%80%8C%E8%AB%96%E7%82%B9%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89読売新聞「論点」から