遅レスですが、先日の北日本新聞「けさの人」欄で高志の山会長が紹介されていました。
ただ、一緒に載せてあった写真は誰?って感じで”かわゆく”写っていると
思ったのはおやぢだけでしょうか
けさの人
日本脳外傷友の会全国大会の実行委員長になった山加代子(やま・かよこ)さん
(北日本新聞 2011年12月19日)
■「理解の輪広げたい」
NPO法人脳外傷友の会高志富山の理事長として、来年9月に初めて県内で開かれる全国大会の実行委員長に就いた。600人規模の大会を取り仕切ることになり「不安は大きいが、医療・行政関係者の支援を受けて成功させ、理解の輪を広げたい」と話す。
友の会は、交通事故や脳症など脳損傷が原因で人間が持つ高度な機能に障害が残る「高次脳機能障害」になった人や家族でつくる。自身が参加するようになったのは、長男(31)が広島大3年生の秋、バイク事故で脳挫傷を負ったのがきっかけだった。リハビリで歩けるようになったが、8カ月後に高次脳機能障害と分かった。
同障害を支援する国のモデル事業に指定されていた広島の病院では、検査や一人一人に合ったリハビリなど手厚いサービスが受けられた。だが、富山に戻ると一般の人だけでなく行政や医療関係者にも障害が理解されていないことを痛感し、同じ悩みを持つ家族と一緒に啓発活動や支援センターの設立に奔走した。近年は
活動が実を結び、理解が広がりつつあると感じている。患者や家族には「つらさや悩みを抱え込まないでほしい。話し合うことで解決の糸口が見える」と呼び掛ける。
長男は広島の病院で出会った作業療法士と結婚し、1男1女の父になった。氷見市上田子の自宅からほぼ毎週、射水市で暮らす長男夫婦と孫に会いに行くのを楽しみにしている。59歳。(社会部・中田真紀)
http://kosi.blog.shinobi.jp/%E9%AB%98%E6%AC%A1%E8%84%B3%E6%A9%9F%E8%83%BD%E9%9A%9C%E5%AE%B3/%E3%81%91%E3%81%95%E3%81%AE%E4%BA%BA%EF%BC%88%E5%8C%97%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%B0%E8%81%9E%E3%81%8B%E3%82%89%EF%BC%89けさの人(北日本新聞から)
北日本新聞さんには8月に社説で高次脳機能障害を
取り上げてもらっており大変感謝していますm(__)m
さらに、今後の高志の活動も広く県民に紹介して貰い
高次脳機能障害の周知や正しい理解が進む事を
願っております
社説
高次脳機能障害/正しい理解と支援の輪を
(北日本新聞2011年08月29日)
事故や病気で脳が損傷し注意力や記憶力の低下などの症状が現れる「高次脳機能障害」で苦しむ人がいる。県内で発症している人は推定約4千人。外見からは障害が分かりにくいうえ、自覚することも難しく、本人も家族も気付かず、悩みを抱え込むケースが多い。小児患者の早期発見も新たな課題で、支援の充実を急ぎたい。
交通事故や急性脳炎、脳血管障害、低酸素脳症などで脳が損傷を受けると、その場所や広さによって記憶や注意など高度な脳機能に障害が生じる。これが高次脳機能障害だ。計画を立てられない、優先順位をつけられない、感情や行動を調節したり、抑えたりすることが難しいという症状も出る。
この障害が注目され始めたのは近年のことだ。救命救急医療が進歩し重篤な事故や病気でも命が助かることが多くなり、脳に障害を残したまま生活しなければならない人が増えている。まひなど身体的な障害を伴わないことも多く、退院し職場や家庭に戻ってから問題が現れる場合もしばしばだ。「見えない障害」とも呼ばれ、周囲の理解が得られにくい。
県内の支援拠点として2007年、富山市の県高志リハビリテーション病院内に県高次脳機能障害支援センターが開所した。専門的な相談や診断に加え、社会復帰に向けリハビリや就労訓練など必要な支援計画を専門スタッフが相談者とともに考え、病院や福祉施設に支援をつなぐ役割を担う。
同センターを中心に支援体制づくりが進んでいる。どの地域でも診断や治療が受けられるよう、協力病院が県内8カ所にできたほか、就労や生活を支援するネットワーク会議も設置された。各機関の連携を密にし、個々人の症状や希望に沿ったきめ細かな支援を実践していってもらいたい。
これからは小児患者への対応が重要だ。20歳未満の高次脳機能障害者は県内で約550人と推定され、毎年35人が新たに発症しているとみられる。しかし、親も子どもも気付かないままで、学校や家庭生活に知らない間に支障を来している場合がある。
小学生の時に交通事故に遭った男子生徒のケースだ。軽度の記憶障害などが現れたものの学力は正常で、高校に入ると成績が下がり教員や友人との折り合いも悪くなって中退し、その後高次脳機能障害と診断された。引きこもりになったり、人間関係をうまく築けない例もある。
子どもは社会経験が少ないため、大人に比べて対応が難しい面がある。早期に見つかり、適切な診断やリハビリがなされれば、症状の改善が見込める。症状に合った環境で落ち着いて学校生活を送ることもできる。
県高次脳機能障害支援センターは、講演会などを通じて教員に障害の特徴を知らせる啓発活動に力を入れている。子どもの症状は成長に伴って変化することも考えられ、長期的なフォローが必要だろう。医療機関と学校、家庭が情報を共有しながら、十分な対応が取れるよう体制を整えてほしい。
高次脳機能障害への社会的な認知度はまだ低い。正しい理解と支援の輪を着実に広げていきたい。
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